●ユーリ→ジュディス


博識な姫様も、臆病な首領も、天才魔導士も、胡散臭いおっさんも、戦闘狂の竜使いも、破天荒な海賊も。
ほっとけない奴らが見事に周りに集まって。
退屈はしないが、たまにはオレを休ませてほしい。
とくにあのクリティアは、ほっとかせてくれない。
他に比べて特に問題を起こすわけではないけれど、気になって仕方がない。
ホント、これじゃオレの心臓がもたないぞ。






●ユーリ→ジュディス


さらっと真っ白なシーツを撫でた。

夢、だったのかもしれない。
彼女といたこと自体が。

つい明け方にはぬくもりを残していたそれは、今やもう醒めてしまった。
あの心地よいぬくもりは、もう帰らない。






●ユーリ×ジュディス←レイヴン+


「おっさん、昼とはうってかわって随分静かだな」
「いやははは。噂にゃ聞いてたけど、砂漠の夜ってこんなに寒いもんなのね。ちょっと休まない?」
「あら、涼しくていいじゃない。私は今の内に進むべきだと思うわ」
「おっさん、寒いの苦手なのよぉ。だからジュディスちゃん、温めてくんない?」
「いっぺん凍死してみたらどうだ、おっさん」
「……目がマジよ青年。冗談!冗談だから!」
「あら冗談だったの?私は少しくらいなら温めてあげてもよかったのだけど」
「え!じゃ、じゃあせっかくだから」
「まぁ待て。オレが温めてやるよ」
「ちょっ、青年!?なに剣構えちゃってんの!?」
「体動かしゃ温まるって。ちょうどオレも目の前のエロオヤジを叩きのめしたい気分だったから、付き合ってやるよ」
「すっごく遠慮したいんですけど!」
「ふふ、程々にね」


「……バカっぽい」






●ユーリ→ジュディス


とにかくホッとした。
ギルドのケジメについてはもちろん本気だが、自分たちが手を下すのと他人にやられるのとは大きく違ってくる。
怪我がないわけではない。
だが少なくとも精神的には元気そうで。
驚いてはいたものの、いつものジュディで。
そのことにひどく安堵したのだ。






●ユーリ×ジュディス


ジュディを見てたらむずむずしたので、触っていいかと尋ねたら、何故?と返ってきた。
理由なんてないと答えたら、ジュディはただ笑った。
断られなかったので、遠慮なく髪をぐしゃぐしゃにした。
直すの大変なのよ、と少しこちらを睨んで、纏められていた豊かな髪がふわりと肩につく。
普段と違うジュディを見れるのが嬉しくて、またむずむずした。





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