●リチア←ヒスイ←コハク
お兄ちゃんの一番は私。
それはずっと変わらないと思ってたの。
だからいつまでもお兄ちゃんの隣を歩いたし、これからもそうだと優越も感じてた。
でもどうして?
なんでお兄ちゃんはリチアを見てるの?
その優しく切ない眼差しは私に向けてくれたことのない類いのもの。
私はもうお兄ちゃんの一番ではなくなってしまった?
●ヒスイ←コハク
好きなの
どうしようもなく
世界中の誰よりも
誰にも渡したくない
私だけのお兄ちゃん
だから他の人を見ないで
前みたいに私だけを見てよ
ねぇ大好きなの
だから置いていかないで
●ヒスイ←コハク
「ねぇお兄ちゃん。手、繋いでもいい?」
「ん?いきなりどうしたんだ?」
「別に、何でもないんだけどね。繋ぎたくなったの」
「まぁいいけど。ほら」
「敵が出るまでこのままで歩こうね」
「いいぞ。ずっと繋いでてやる」
ほら、悔しいでしょ
私は気兼ねなくこうして繋げるけれど
君たちはそうではないもんね
―――――
コハクがどんどん黒くなってくどうしよう/(^o^)\
●ヒスイ←コハク
「コハク!無事か!?」
「お兄……ちゃん……?」
信じてた。
信じてたよ。
私が突き落とした時も無事だったんだもの。
お兄ちゃんが死ぬわけないって信じてた。
あぁでも目の前にいる貴方は本当にお兄ちゃんなの?
見間違いじゃないよね?
ちゃんと顔を見たいのに、視界がボヤけてしまう。
なら体でお兄ちゃんの存在を感じたい。
「お兄ちゃん……!」
「うおっと!」
バランスを崩しながらもちゃんと支えてくれるこの腕は、間違いなく大好きなお兄ちゃんのもの。
あぁこのぬくもりがないと私はダメなの。
―――――
レーブでの再会のとこ
兄妹に抱き合ってほしかったんだよっ
●ヒスイ×コハク
「コハク!兄ちゃんから離れるなよ!」
離れるわけないよ。
だってわたしはお兄ちゃんの背中に守られる心地よさと心強さを知っているのだから。
小さな頃から見てきたのだから。