●快斗×哀
アイツになんて任せられないし。
だからって俺が君を幸せにできるかと問われたら、自信もって頷くことなんて残念ながらできないんだ。
「随分弱気なのね」
だってそうでしょ?
捕まらない自信はあるけど、絶対じゃない。
「なら私はなんでこんなところに閉じ込められているのかしら」
言ったじゃん。アイツに任せられないから。
アイツは君を惑わすからね。会わせたくないんだよ。
ここなら俺だけの君。
君が幸せかどうかは別として、ね。
●快斗×哀
「そうね……水族館に行きたいわ」
「……………え?」
「水族館。イルカショーなんて観てみたいわね」
「哀ちゃん!そんなのよりもっといい所あるだろ!?」
「あら、いいじゃない水族館」
「駄目だよ!アレがうようよいるんだよ!?」
「私は魚平気だもの。それに私が行きたいところという約束でしょう」
「う……そうだけど、で、でも……」
「それにイルカ可愛いじゃない。頭もいいし」
「哀ちゃんの方が可愛くて頭もいいよ!」
「……………」
「……ごめんなさい、睨まないで」
「……………」
「そ、それにショーなら動物園とかでもやってるじゃん!」
「……ふぅ。仕方がないわね」
「え?じゃあ……!?」
「水族館はやめてあげるわ」
「ありがとう哀ちゃん!じゃあ何処行く?動物園?」
「魚釣り」
「……哀ちゃん、俺のこと嫌い?」
「クスッ、さぁね」
「哀ちゃ〜ん……」
「冗談よ。そうだわ、貴方の家は駄目かしら?」
「え!?そ、そんな!まだ早い……」
「何を考えているのよ……。私は貴方のショーを観たいのだけれど?」
「!もちろんOKだよ!じゃ、行こっか♪」
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過去拍手御礼文
●怪盗キッド×哀
さて、質問です。
「こんばんは、お嬢さん。部屋に入ってもよろしいですか?」
「……どうぞ」
真夜中の訪問者。
白い翼を折りたたみ、華麗な動作で部屋に入る。
「何か飲み物をいただけませんか?喉が渇いてしまいまして」
「……紅茶を淹れてくるわ。少し待ってて」
そう言って哀は部屋を出、すぐにお茶とお菓子を持って戻ってきた。
「ありがとうございます。ところで質問してもよろしいですか?」
「……どうぞ」
カップを置いて改まったキッドに対し、ゆっくりとカップに口をつける哀。
気にせず続ける。
「貴女は私のことを好きですか?」
「いきなりね。……嫌いじゃないわ」
「では愛していますか?」
「……さぁね」
「私は貴女を愛していますが、どう思いますか?」
「……悪い気はしないわ」
そこで一旦区切るように、キッドは紅茶を口に含む。
お菓子もひとつ。
そして紅茶をもう一口。
哀は決して表情を変えず、紅茶を楽しみ応答を愉しむ。
「では最後の質問です」
「何かしら」
「貴女の心を盗ませていただけますか?」
YesであろうとNoであろうと
結末は変わらないでしょうに
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過去拍手御礼文
●快斗×志保←新一
「納得いかねえ」
「って言われてもねえ」
にやにや。
「どう考えたって俺の方が志保のことわかってるし、愛してる」
「おっと、聞き捨てならないね。愛なら俺負けないよ」
ふふん。
「あーわかんねー。なんでこんなやつ選んだんだ志保のやつ」
「なんだ名探偵。志保ちゃんのこと全然わかってないじゃん」
俺だから、だよ。