SO3
●フェイト→ネル
だって悔しかったんです
貴女は何でも一人で背負おうとするから
少しくらい僕たちを……僕を頼りにしてくれてもいいのに
だから文句を言いにきたんです
いつの間にか育っていたこの気持ちをつれて
気にくわないこともあるけれど
それでも貴女は僕にとって大切な存在になってしまっていたから
●アルベル×ネル
月の明かりだけを頼りにした部屋の中。
絡み合ったお互いの白い肌が浮かぶ。
風の音と混じって聞こえるのは彼女の寝息。
あんなに自分を嫌っていたあの頃とは違い、こいつにとってこんなにも安心できる存在に変わることができた。
それが嬉しくて口元が弛む(こんな顔、やつらには決して見せれない)
自分の金と黒の髪がこいつの赤い髪と混ざる。
もし自慢をしたならば、あの青い髪の青年はきっと悔しそうにするのだろう。
この赤い髪とやつの青い髪が混じるとおそらく美しいのだろうが。
こんなにも幸せな瞬間、他のやつらには決して教えない。
●アルベル×ネル←フェイト
彼女の顔が見たくなって
彼女の声を聴きたくなって
ついつい彼女の部屋を訪れる
中からは彼の声がして
わかっていたことだけど
認めるのが嫌だった
だって貴女は彼を嫌っていたじゃないか
醜い心が溢れだす