●エッジ×リディア
二人ずつ交替で外を見張り、残りのメンバーがテントで眠る。
今はセシルとローザが外、オレとリディアが中。
間違いは起こるわけがない。(そうなるには外の二人が近すぎる)
とはいえ好きな女が隣で寝ていると変な気持ちになって、でもオレはそれを抑えれるくらい大人だ。
可愛い寝顔を一通り堪能してから軽く睡眠をとる。
これがいつものパターン。
でもさすがに擦り寄ってこられちゃヤバいんだけど!
堪えろオレ!
「……おかあ、さん」
たったそれだけの寝言で、オレの中で暴れていた熱は急に落ち着き、反対に切なさがこみあげてくる。
ぎゅっと抱き締めてやったら、リディアは力が抜けたようで、穏やかな寝息をたてる。
オレはおめえの母親にはなれねーけど、てかなりたくもないけど。(だって目指すは旦那だから)
おめえが安心するなら、いつだってこうやってやるよ。
●エッジ×リディア
我慢できなくなって、軽くキス。
「な、にすんのっ!?」
リディアは顔を真っ赤にして眉を吊り上げる。
それがまた可愛くて、オレは笑った。
「なに笑ってるのよー!」
だっておめえ、本気で怒ってねーだろ。
照れ隠しってバレバレなんだよ!
なぁ、こりゃあオレ期待しちまっていいんだよな?
●エッジ×リディア
隣に座る彼女は眠たそうに目をこする。
「おい、眠いんなら寝ろよ」
「ん〜、まだ大丈夫……」
とか言いながら半分寝てんじゃねーかよ。
「だって、せっかくエッジと二人なのに。寝ちゃうのもったいない」
バッ……!?
何可愛いこと言ってくれちゃってんだ!
襲うぞコラ!
●ローザ+エッジ→リディア
「れ?リディアは?」
「セシルと買い物に行ったわよ」
「………ふーん」
「あら、追い掛けないの?」
「別に、心配ねーだろ。セシルが一緒ならよ」
なんて強がって。
本当は今すぐにでも飛んでいきたいくせに。
ほら、部屋の中を意味もなくウロウロと。
こっちまで落ち着かなくなっちゃうわ。
「あ、そうだわエッジ。二人に頼み忘れてた物があったのよ。伝えに行ってくれない?」
「あ?めんどくせぇなぁ。……ま、散歩がてら行ってきますかね」
私が差し出したメモをサッと奪い、足早に出ていく。
思わず笑いが漏れた。
まったく、世話のかかる。
●エッジ&リディア
どす黒く
醜いモノが
ぐるぐると渦巻く中に
一筋の光が
「これ以上誰かが死ぬのはもうイヤぁ!」
その涙にオレの世界を変えられた
●エッジ×リディア
「セシルは優しくて、綺麗で、素敵ね」
こいつが他の男を褒めるのなんて聞きたくもないけど、まったくその通りだと思った。
オレなんかとは全然違う、リディアに一番近しい男。(認めたくねーけど)
「あー、そうかもな」
やっぱりおもしろくなくて、適当に同意した。
それに含まれた気持ちを、意味わからずとも敏感に感じ取ったんだろうか。
くりくりとした大きな目をこちらにむける。
「エッジは綺麗というより格好いいよね」
……ちくしょう!
こっちの気も知らねえで!
嬉しいじゃねーかこのやろー!
●エッジ→リディア
何してんだ、オレ
たった一人の女を、バカみてーに追い掛け回して
手に入れられないってわかってるのに
だってリディアの気持ちは奴のモンだろ
オレを見てくれるワケねーんだよ
でも、あきらめらんねーのは、
「二人は、お似合いだもの」
なんて、悲しい顔して言いやがるから……
んな顔すんなよって、奪いたくなるんだ
●エッジ×リディア
オマエ、わかってやってんの?
「エッジのバカ!」
「やだー!嫌い嫌い!」
「変態!」
傷つけるだけ傷つけといて
「エッジといると、落ち着くの」
そうやって期待させやがる
罵倒の言葉が愛情表現にしか感じらんねーんだけど?
オレが重症なんか?
それともマジで期待していいのか?
●エッジ×リディア
体がふわふわと浮かぶような感覚
初めて飲んだお酒は、思ったよりもずぅっと美味しかった
「エッジ……もっと……」
あたしは寝言なんてもちろん覚えてないけど、朝会った時のエッジはこれ以上ないくらい浮かれてて
たぶん彼が喜ぶようなことを言ってしまったんだろうな、と記憶がなくなるまでお酒を飲んだことを少し後悔した
●エッジ×リディア
リ〜ディアっ♪
ん?
ちゅっvV
……………
バレンタインのお返しな!
っ!な、なななな何すんのあんた!
だからお返し
ふ、不意打ちなんて卑怯なんだから!
何いってんだ
おめーだってバレンタイン不意打ちだったろ
あたしは唇になんてしてないもん!
ほっぺだったじゃない!
あんなぁホワイトデーは三倍返しっていうだろー?
な、そんなの屁理屈!
あ、不意打ちじゃなくてちゃんと言ってからした方がよかったか?
〜〜〜っエッジのばか!