●リオン←イレーヌ
「スタン君て不思議ね。あなたが変わったのも彼のおかげなのかしら」
「何をバカな。そんなわけあるか」
僕が変わるとしたらマリアンのためだけだ
外方を向くリオンに、イレーヌは目を伏せた。
(そう、適うわけがないの。スタン君にも、誰よりマリアンには……)
―――――
茨すぎて体中傷だらけだ ぜ……!
●(リオン←)イレーヌ+スタン
「イレーヌさんの様子が気になって」
別に、本当に少しの期待もしていなかったけれど。
追ってきてくれたスタン君を見てほんの少し残念に思う自分がいた。
リオンが私を心配してくれるなんて天地がひっくり返ろうともあり得ない。
そんなことわかっていたはずなのに。
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