ふいと目が覚めて寝返りをうつ。
そこには喜ばしいことにシェリアがいて、なんとも言えない幸せを噛み締めた。
小さい頃は気にしなかったことが、今こんなに嬉しいなんて。
自分が起きていて彼女が寝ているという、めったになかった、しかし最近ではよくある状況で、彼女を観察するのが楽しみになっていたりする。
そして長い睫毛をさらりと撫でるのが、趣味になりつつある。
シェリアと想いが通じたからこそできること。
幼馴染みのままでは、睫毛に触れるなど、きっとできなかったろうことを思うと、ぞくりと喜びが体内を駆け巡った。







2011/10/22
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