不安というか、恐怖というか。
とにかくそんな負の感情を、その美しい瞳に浮かべて。
それを見て余計に自分を抑えることができなくて。
逃げようとする彼女を力一杯抱き締める。

「ちょっ、とフェイト!」
「何で逃げるんですか、ネルさん」

こんなに好きなのに。
貴女を愛しいと思っているのに。
たとえ貴女に気がなくとも、逃げるなんて許さない。

強引に彼女の唇に噛み付いて。
重なる吐息はとても切ない。


×
人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -