ちょっと遅めの朝。
目覚めると隣には……

「う〜ん……」

総司が寝ていた。
同じ布団の中で。

「……………!?」

女が寝ているならまだしも……総司とな!?
俺は混乱して部屋を見渡した。
間違いなく俺の部屋だ。
襖の隙間から差し込む朝日が目にしみる。

確か昨日の夜は宴会で、いつものように始めはのんびり飲んでいたのに、平助に無理矢理飲まされて。
左之が腹踊りを始めて、俺も酔っ払って……
その後は曖昧だけど、歩けなかった俺を誰かが部屋に連れて帰ってくれて……
それが総司だったのか?
俺はてっきり一だと思っていたが……?

悶々とひとり考えていると、総司がもぞりと起き上がった。
目をごしごし擦りながら俺を見て微笑む。

「あ、おはようございます!永倉さんvV」

何故語尾にハートをつける……

「お、おはよ……」
「今日もいい天気ですね!」
「……そうだネ」
「今日もお仕事頑張りましょうね!」
「うん……ねぇ総司?」
「はい?」
「何でお前がここにいるの?」
「やだなぁ永倉さんてば……そんなこと僕の口から言わすんですか?」

……何故頬を染める!?
まさか俺に限ってそんな浅はかなことするわけないと思うし、総司だってそっちの趣味はないはず…はず……

「いやぁ、そんなに固まらないでくださいよ。もぅ、僕の期待通りの反応してくれるんだから(笑)」
「へ?」
「永倉さんが起きてこないから僕が起こしに来たんです。でもなかなか起きてくれなくて、ちょっと悪戯を試みようかとvV」

てことは何かい?
俺は総司に弄ばれたってことかい?

くらりと頭が揺らいだ気がした。








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