ときどき無性に彼に触れたくなる。

彼の体質のせいで普段触れないようにしている反動なのか。
単に彼を好きだからなのか。

理由はどうあれ、実際触れたくても自制するのが事実。

彼を困らせたくない、というのが一つ。
でもそれは言い訳で、本当は私が傷つくのを恐れているだけ。
慣れたとはいえ、怯えられるのはやはり辛い。
たとえ触れたくなっても、そんな思いが私にセーブをかける。

「ときどき無性に君に触れたくなるんだ」

こっちの気も知らないで、いきなり何を言いだすんだろうこの人は。
どうせできもしないくせに。

「だから自分のこの体質が、正直恨めしいよ」

私も同じことを思っていたわ。
そう言うと、貴方は驚くかしら。







2007/07/23
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