体が重い。
風邪……ではないだろう。
体が丈夫なのが自分のとりえだ。

では何だ、これは。
体中から何かが抜けていく感じ。
どんどん力が衰えていくのがわかる。

この黒い雪が原因か?

「くそっ、何なんだよ……コレは……」

彼女は大丈夫だろうか。
自分より明らかにか弱い彼女は。
様子を見に行こうにも、体がいうことを聞かない。

誰か……!


「グラ…ド、さん……」

幻聴か?と思うほどか細い声。
だが確かに聞こえた。
入り口を見ると、今し方心配していた彼女の姿。

「……ミントさん!」

力を振り絞って側へ駆け寄る。
今にも倒れそうな彼女を支えてやった。

「これは……幻獣界の、病原菌です……」

苦しそうに説明をする彼女。そしてすぐに意識を失った。

彼女は自分を信じて伝えにきてくれた。
ここで踏張らなければ男ではない。

はやく!
はやく、あの子たちのもとへ!!







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あのやっかいな例のイベント。
たとえ不利でも人間キャラを使うけど!


2007/06/29
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