ひらりとアヤのポケットから落ちたそれを、リプレが拾った。

「アヤ、何か落としたわよ」
「あ、ありがとうございます!」

受け取ったアヤがそれを見る目はどこか温かくて、リプレはどうしても気になった。

「一緒に写ってる男の子は?」

そう聞くとアヤの顔はピンクに染まる。そしてはにかんで、「クラスメートですよ」と答えた。



「写真とろーぜ、樋口!」


いつも元気で、見ていて飽きない、大好きな彼とのツーショット写真。
私の想いなんて知らないだろうし、この先想いを伝えることもないかもしれない。

それでも、この写真は私の一生の宝物。







2007/05/21
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