「あー………」
「どうしたの?ルーク」
「いやさ、なんとなーく、ぼんやり思い出せるんだけど、どうしても名前が出てこないんだ」
「どんな方ですの?」
「うーん……ひょろっとしてて、眼鏡で……」
「それ、旦那じゃないのか?」
「おやおや、傷つきますねぇ。名前を忘れられるなんて」
「ちげーって!なんか動く人形みたいなのに乗って戦っててー」
「えー?もしかしてアニスちゃんじゃないでしょうねー?」
「ちげーよ。だいたいアニスみたいにチビじゃねーもん」
「あー!ひっどーい!ルークだってちっちゃい方なくせにー!」
「ぐっ………今それは関係ねーだろ!」
「私はまだこれから伸びるんだから!」
「アニス、落ち着いて」
「で、ルーク。他には何かないのか?」
「そうだなぁ……バラバラとか、死んでるとか、鼻たらしてるとか……」
「……………」
「……………」
「……………」
「……………」
「……………」
「ルーク、それってもしかして……」
「ははははは!いやぁ、ルークにすら名前を覚えられてないだなんて、哀れですねぇ」
「え?お前らわかったのか?」
「ええ」
「で、なんて名前だっけ?」

「ディスト、でしょう?」







2007/06/20
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