彼女の上唇を、自分のそれで挟んだ。
ぴくりと跳ねる身体が、僕を一層魅了する。

もっと、もっとだ。

優しく食んだ後、今度は下に移る。
どちらも甘い。
食んでいるのは僕なのに、まるで彼女に甘く噛まれているような感覚。

この甘さを知っている奴が、僕以外にいるのだろうか。
いるとしたら、きっと僕はそいつを殺せるだろう。
それほど彼女に溺れている。







2012/1/18
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