「ティアじゃないか。そんなとこでどうしたの?」
「!な、なんでもないです!」
「えー?じゃあなんで泣いてるの?」
「……はじめて、おつかいに来たんです。でも、メモなくしちゃって……どうしても一つだけ買うもの思い出せないの……」
「じゃあ一度帰って聞いてくればいいじゃないか」
「それじゃ、わたしできない子に思われちゃう!」
「じゃあぼくが一緒にメモさがしてあげるよ」
「そんなことお願いできません!」
「む。なんで?」
「だって、だってガイラルディア様はわたしがお守りするべき人だもの!甘えてばかりじゃいけないって!」
「ヴァンがそう言ったのか?」
「……………」
「まったく……。ティアはぼくにとって護るべき人なんだから、気にしなくていいんだよ」
「?」
「ぼくは領主になるんだ。臣下を護るのがぼくの役目だ。だから困ったときは、いつでも言ってよ」
「ガイラルディア様……」
「ほら。行こう、メシュティアリカ。どこでメモなくしたか覚えてる?」







2012/4/14
×
「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -