父親が仕事で留守の間くらい、止まってくれてもいいと思う。
だいたいそんなに鳴り響いてどうしたいのか。
ただ人に恐怖を与えるだけで、何一ついいことなんてない!と、思うんだけど。

ピシャリと再三鳴り、ひゃあっと自分に相応しくない声をあげ、ピリリと携帯電話が鳴った。

「遅くなってごめんね。ほら、僕の声だけ聞いててよ。雷なんか気にならないくらい、いろんな話してあげるからサ」

その声に安心して、思わず涙腺がゆるんだなんて、からかわれるに決まってるから絶対に言わない。







2011/10/30
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