キス、した。レイアと。
いまだに僕たちの関係は幼馴染みの域を越えてないのに。
レイアの唇が、僕の唇に触れた。間違いなく。
「誕生日プレゼント、何がいい?」
なんて無邪気に聞いてくるから。
思わず「レイアが欲しい」と本音を言ってしまいそうになって、慌てて取り繕った答えが「キスしてほしい」。
我ながらなんてことを、なんて後悔したし、本当にしてくれるわけないって思った。
幼馴染みにキスなんて、してもほっぺかおでこだ。
だから照れながら唇にキスをくれたのには、心底驚いた。
レイアの唇の感触が、真っ赤に熟れた顔が、忘れられない。
気を引き締めてもにやにやする。あれは最高に可愛かった。
だめだ。嬉しくてたまらない。
今までで、最高のプレゼントを貰ってしまった。
レイアの誕生日には、何をしてあげようか。
2012/2/18
×