あんなに伯父上に会うのを恐れていたナタリアは、アッシュとの会話ですっかり落ち着きを取り戻していた。
アッシュは確かにナタリアとの約束を覚えていて、ナタリアの一番欲しい言葉を簡単に当ててみせたんだ。
結局のところ、ナタリアにとっての“ルーク”は、約束の言葉を知らない俺なんかじゃなくて、昔からただ“ナタリア”を必要としたアッシュだったんだ。
今更だけど、そのことを実感してしまって。
ただ、ティアが言ってくれたように、俺は俺でしかない。
俺だってナタリアの幼馴染みに違いはないんだ。
昔の“ルーク”になれないのなら、新しくルークとして彼女を支えるしかない。
まずはナタリアと共にバチカルに戻る。
必ず、平和条約を結ばせてやるんだ。







2011/11/2
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