「レ〜イア!」
「わわ、なにどうしたのアルヴィン!」
なぁに、ちょっとした好奇心さ。
俺がおたくにちょっかい出すことで、自覚したあいつがどんな反応するのか確かめたくて。
ジュードの目の前で、レイアの肩を抱く。それだけ。
「ちょっと、アルヴィン!」
たったそれだけなのに、ジュードは俺を引き離して、レイアの腕をひいて出ていってしまった。
レイアはなにがなんだかわからない状態で、なすがまま。
まったく、可愛いお子さまたちだ。
「あんな反応されると、もっとちょっかい出したくなるな」
「あまりからかいすぎるなよ、アルヴィン。あれくらいの子どもの心は複雑だというぞ」
しかも恋愛が絡むならなおさらだと、ミラ様のありがたい忠告を受けるものの、俺はただ笑って流した。
「本当にお前は、いじめっ子、だな」
2012/2/29
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