食堂に行く時間というのは、いつの間にか決まっているもので。
実習や授業の準備などが関係しなければ、共に飯を食べるメンバーも自然と同じ顔ぶれになる。
たとえ話さなくとも、なんとなく仲間意識のようなものができるもんだ。

そこに一人増えたのはいつからだったか。
気づけば毎日自分と同じ時間帯に食堂にいて、目があうたびに、目尻を赤く染めてはにかむ。
それがいつしか楽しみになっていた。

食堂へ向ける足が軽い。
きっと今日も彼女はいて、俺に柔らかな微笑みをくれるに違いない。







2011/10/29
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