彼は生きているわ、とセリスは静かに涙を流していた。
きっと彼女と彼の間には、俺には到底想像できないような深い絆があったのだろう。

「将軍は私にいろいろなことを教えてくれた。将軍の言葉は私の中に染み込んでいる」

だから、私の中で彼は生き続けているの。

彼女の中でそう結論付いているもんだから、慰めることすら無意味で。
悉く、レオ将軍と自分の、セリスの中での位置づけに肩を落とした。
まったく、死してもなお薄まらない二人が悔しくあり、心底羨ましい。







2011/11/21
×
「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -