「私がもし違う女性と入れ替わってしまったら、どうしますか?」

明らかにクレアさんの現状に影響を受けたアニーの質問は、オレを少なからず困らせた。
アニーがどんな答えを期待しているかわからないから。
それでも、正直に答えるしかないんだが。

「関係ねえよ。姿形が変わったとしても、アニーはアニーだろ?」
「ガジュマになったとしても?」
「もちろん。まぁ、戻れる方法があるならそれを探して戻してみせるし、一生そのままってんならそのままのアニーと一緒にいるさ。正直、今の姿じゃないアニーなんて想像できないけど、見た目だけを好きになったわけじゃねーし、最終的には心を選ぶだろ」
「ティトレイさん……」

アニーの顔に安堵が浮かぶのを見て、オレもホッとした。
どうやらオレの答えがお気に召したらしい。

「な、アニー。オレはアニーに何があろうと、一生好きでいる自信があるぜ。アニーは違うのか?」
「わ、私も!私も、ティトレイさんがどんな姿になろうと、一生好きです!」

この恋はきっと永遠。
それを誓うキス。







2011/11/5
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