言わなくてもわかる、なんてのは自分のエゴを押しつけているだけだと理解したのは、本当につい最近。
本で読んで知識はあったけれど、自分は彼女相手に無意識にそう思っていた。
僕には彼女が必要で、彼女がいないと本当にダメな人間だと、彼女も僕自身も全然わかっていなかった。
なぜ気づいたかといえば、これまた情けなくて、彼女の気持ちが他の男性に向いているのを知ってしまったから。
かつては僕だけに向けられていたあの優しい瞳は、今や彼に一番向けられていた。
それに気づいた時の絶望感、空虚感。
今でも苦しい。

もう遅いのかもしれない。
今さら、と笑われるだろうか。
これもエゴになるけれど、できればまた僕のもとに戻ってきてほしい。

「レイアが好きだ」

幼馴染みとしてじゃなく、一人の女性として。







2012/2/25
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