※オリキャラ注意







「明日、晴れるかな?」


そう言った君の横顔は、なんだかとても切なくて。
俺は見てられなくて、思わず目をそらせてしまった。


「晴れるといいよね」


君は明日行われることを知っているんだね。
“彼”が殺されることに気づいているんだ。


「最期くらいは……気持ち良く逝かせてあげたい……」


気づいていてもどうにも出来ないから、だから明日晴れるように祈るしかないんだ。






しかしその祈りは通じることなく
月の姿はすっぽり隠れ
天の恵みと呼ばれるそれは俺たちの体を濡らした







―――――
芹沢鴨局長の暗殺前夜


2005/09/26
2008/03/02 修正

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