「本当にごめんなさいっ!!!」
『え、あのちょっと…』
食堂で夕食の準備をしていた。
今日も例によって一人で作ったわけだけれど。
中谷先輩は部室のほうで、後片付けをしてくれている。水澤先輩は、知らない。
そして、あらかた準備も完了。あとはテーブルに並べて待つだけ。そんな状態まで用意が進んだ時。
青学の人たちが食堂に入ってきた。あれ、早くない?もう来ちゃったの?
そんな事を思って焦って用意をしようとしたところで、急に海堂君、桃城君、中谷先輩、手塚先輩、不二先輩、あと越前君以外の青学の人が土下座をし始めた。
そして冒頭に至る。
いや、これどういう状況?
「俺達が間違っていた。それをこいつらにわからせたんだ。」
『わからせたって……』
手塚先輩がいつもの厳格そうな顔でそう言った。
「傍観者で、君を助けられなかった。謝るよ如月さん」
『不二先輩…。』
「俺も、スイマセンでした。」
『越前君…。』
「ほら、土下座組。申し訳ないと思ってるならもっと頭を下げなさい」
『中谷先輩…?』
不二先輩と越前君は私に頭を下げた。
申し訳なさそうな顔をして二人は顔を上げた。
そして聞こえた中谷先輩の声。
それにあわせて頭を更に下げる菊丸先輩達。
キャラ変わりすぎですよ、中谷先輩。
.
[*prev] [next#]