中谷先輩は事情を全て説明してくれた。
私は話を聞いても尚この状況に頭は中々回ってくれなかった。
「景吾、次の休憩は何分後?」
「あと30分って所だな」
跡部先輩は淡々と答える。中谷先輩は持っていた荷物を部屋の隅に置いて、私の方へ来た。
そしてセーラー服のピンクのリボンを結び直し、腕捲りをした。
「さ、仕事しないとね」
先輩は作りかけのドリンクを手に取り、テキパキと仕事をこなしていく。
私はそれをボケーっと眺めていた。
いつの間にか跡部先輩はいなくなっていた。
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