日吉side


志帆が、ドリンクとタオルを届けにきた。
そして、部室に戻り青学の分、立海の分と順々に渡していく。

それは、かなりの肉体労働だ。
常に走り回っている上、あんなに重たいものを持つのだから。


俺に何か出来ないだろうか。
あいつの負担を軽くする事は出来ないのだろうか。



「志帆の事か」

「跡部さん…。志帆の仕事の負担を減らす手立てはないかと思いまして。」

「………もうそろそろだな。」

「は?」


「日吉。お前はくだらねぇ事うだうだ考えてねぇで、志帆を守る事だけ考えろ。いいな。」



跡部さんは、そう言って宿舎のほうへ行ってしまった。



なんだ?あの人には何か考えがあるのか?








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