「私も参加させていただけないでしょうか。」
「や、ぎゅう先輩…?」
いきなり後ろから声がした。
切原君は硬直。振り向くと立海の柳生先輩。
何で彼がこんなところに…?
「大丈夫ですか如月さん」
『え、あ…はい。』
柳生さんは、いつまでも座り込んでいる私に手を差し出して立たせてくれた。
流石紳士。
「跡部君。切原君と一緒に私も氷帝の練習に参加させて頂けませんか?」
「どういうことだ。お前はあの水澤とかいう女の味方じゃなかったのか?」
「私は最初から如月の味方ですよ。
どう考えても彼女はおかしい。
それに、今日飲んだドリンクはいつもとは違う味でしたので。
とても美味しかったです如月さん」
『あ、りがとうございます…』
どうやら柳生先輩は私の事を信じてくれるみたいだ。
ドリンク褒めて貰っちゃった!!
流石紳士。
「駄目でしょうか」
「いや、一人増えようが二人増えようが大して変わんねぇしな。許可してやるよ。
だが、柳生いいのか?」
「何がですか?」
「仁王だよ。お前一人じゃダブルス出来ねえだろうが。」
「仁王君?知りませんよ。詐欺に引っかかる詐欺師なんて。」
あれ、紳士?
《柳生先輩怖いね!!》
《あぁ…。最近毒舌なんだぜ。》
《うわぁ…》
《そこ二人、さっきから何をこそこそ喋っているのですか?》
《《な、なんでもないです!!》》
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