誕生日:源田編



夜中の12時、携帯が鳴った。
着信は源田からだった。


『もしもし源田?』

《あぁ。夜遅くにごめんな》

『ううん、どうしたの?』

《……あのさ…、誕生日おめでとう!!!》

『えっ…』


時計を確認すると、日付が、まわって確かに今日は私の誕生日だ。


『覚えてたの…?』

《当たり前だろ!!好きな奴の誕生日位………あ。》


好きな奴…って今言った、よね?


《い、今のはなんつーか、言葉のあやっつか!!忘れてくれ!!!いや、でも忘れないでくれ!》

『……最高の誕生日だ…』

《は…?》

『もう一回言って?』

《……俺期待するぞ?》

『期待を外さないように頑張るわ』

《…名前、好きだ》

『私も好きです』






《今年の誕生日は最高の誕生日だね》




*END*

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