大事な想いを忘れて



鬼「恋人だ…」


『恋人…?』


私と鬼道君は付き合っていた?
何でそんな肝心なこと忘れてたのよ…

あなた誰って…こんなヒドイこと…っ


『ごめ…ん…なさ…』

私は、何てこと言っちゃったんだろう…

私のこと大事に思ってくれてた人に…
なんてこと…っ




鬼「なぜお前が謝る…?」


『だって…き…道君に、私…ヒドイこと…言っちゃった…っ』



鬼「別にかまわない。
俺はまたお前に会えて嬉しい。」






生きててくれてありがとう、名前






彼がそう言って、私を優しく抱きしめてくれた瞬間、子供のように泣いた。


私が泣いてる間鬼道君はずっと背中をさすってくれていた。


温かかった…



ごめんね鬼道君。

覚えてなくてごめんね…




でも、思い出すから。



全部全部思い出すから。
それまで待ってて





鬼「好きだよ…名前」

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