友達のいない私達。
2012/05/13 19:56
「お前友達居なさそうな顔してるもんな」
「お前もいないだろうが!!!」
修学旅行で二人一組の行動班(もはや班とは言えないが)を作ることになった。
各々が好きな人と組んでいく中で、私と彼。もとい日吉若君は誰とも組めず教室の端でただ無駄に時が過ぎるのを待った。
もうクラスの皆はグループを作り終えたらしい。そして残っているのは私達。もうこれは必然的に日吉君とくむしかない。
「俺はお前なんかと組むのは嫌なんだがまぁ致し方ない。組んでやるよ」
「上から目線とかマジ乙。てか日吉君だって友達いないからこうやって友達いない私と組んでるんじゃんか!!」
「何アホな事言ってんだ。俺に友達がいないなんて馬鹿げたことを」
「いや、残ってる時点でそれをハッキリ証明してしまってるんだけどね」
「おーい後一組足りないぞー誰だー?」
いつまでも不毛な争いをしている私達に鶴の声。
学級委員が声を掛けた。それに答えた日吉君は後に大ダメージを負うことになる。
「あー、はい俺達です」
「ちょ、お前名前なんだっけ…www」
「………(泣)」
人のこと言えないが私は笑ってしまった。
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友達がいないヒロインと同じく友達がいない日吉。
なんかここの日吉かわいそうなのばっかり!!何で!!?
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