・一万打企画より
・シエリジ学パロ
・捏造まみれです
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思いの外集団生活、というものが想像以上に苦手であったらしい。
それはもう毎日毎日夜会に足を運ぶのと同じ位に面倒だった。
下らない噂話、お家自慢、毎日そんな話題ばかりで飽きないのかと溜め息を漏らすと、今が授業中であったと今更ながら気付く。
女教師の端正なフランス語が鼓膜を擽る中右隣から異様な程の視線を感じた。…何なんだ。
「おい、リジー。」
極力声を潜めて右隣に視線だけ返し何とか黒板を見ろ、とジェスチャーするとほんの少しむくれっ面になった彼女に首を傾げる。
斯くして暫くは授業に耳を傾けていると襲う睡魔に視線が下に向いた瞬間、斜め右下の机の端に小さなピンクの紙切れが視界にギリギリ入った。
――何、だ?
ふと其を持ち上げ目の前に持って来ると、そこに綴られた小さな文字に兎に角心臓が跳ねた。
“Eat me”
思わずガタガタ、と 大きな音を経てて椅子から落ちそうになるのを何とか制御すれば、クラスの視線が僕一点に集まる。
――何を考えてるんだ、全く。僕も、リジーも。
甘ければ、尚良し
赤く染まる彼女を見ながら、林檎の様だと苦笑した。
(“では遠慮なく。”)
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リクエスト本当に有難うございました!
捕捉とか後書きは後日日記にて><