・うざや注意報※ ・そして完全に捏造。 ・臨也と沙樹の出会い方の妄想話とでも思って下さい ―――――――――― 「どうして死にたいの?」 黒いコートを羽織って、コーヒーを飲みながら「お風呂入った?」とでも問いかける様な、如何にもあっさりとした口調で問い掛けられた。 「消えたいからだよ。奈倉さんは?」 縦長のグラスに入った烏龍茶をストローでくるくると掻き回しながら私も何でもない風に応えた。 すると少しだけ口角を上げて、少し赤みを帯びた瞳と視線が合う。 「消えたい?何処に?」 あ、質問無視された。まぁいいや。 「純粋に消えたいんです。私ね、奈倉さん。天国とか地獄とか信じてないんです」 「へぇ……俺もだよ。無神論者だからね。」 「あ、私も。」 「……ねぇ、死ぬ気ある?」 「ありませんよ。」 「だよね。俺も。」 氷がグラスにぶつかる音だけが鼓膜を擽る室内。 だからといって気まずいわけでもなく、私は平気で烏龍茶を流し込んだ。 対する奈倉さんも相も変わらずにっこりと微笑しながら此方を見つめ続ける。何だろう。 「俺、折原臨也っていうんだけどさ。」 「嘘。」 「本当だよ。ま、困ったら新宿おいでよ。君なかなか面白いから。」 「じゃあ、今から行って良いですか?」 「困ってるの?」 「はい。」 (彼女も何れ、基盤の上に) 2010/10/02 08:14 |