めも | ナノ


鬼道と春奈と吹雪
2012/11/20 15:24

「私…気付けなかった…」

「春…」
「見てたのに…ッ」

「…マネージャーなのに…吹雪さんの事、見てた…はずなのに…ずっと……なのに気付けなかった……ッ」

「やめろ…お前のせいじゃない……お前のせいでも、誰のせいでもないんだ…」

「でも…ッ」
「気付いてやれてたって…きっと…どうにも出来なかった…俺達は…」

「お兄ちゃん…」

「…あいつの、吹雪の精神の問題なんだ…あいつ自身にしかケリはつけられない。
きっと…あいつ自身が変わらなければ意味がないんだ…だから…お前のせいじゃない」

「………それ、でも…何か……変わったかもしれない……少しでも……何かが……ほんの少しだって…変えられたかもしれないよ…」

「…そうだな…そうかもしれない。
だけどもう過ぎてしまった…それはどうにも出来ない。そうだろう?」

「……ッ…うん…」

「だから、次は支えてやればいい……いつかあいつが立ち上がるのを……あいつが自分の力で、意思で立ち上がろうとした時、手を差し延べて…引いてやればいい。」

「……手を…?」

「…それくらいなら…俺達にだって出来るかもしれないだろう?」

「…うん……うん…ッ」


2010.03.26



※※※※あとがき※※※※
一年以上前に書いたのが出てきた……
これ……あれです
ジェネシス戦で吹雪が怪我して入院した時のです
皆で寝てる吹雪囲んで話してたとき春奈が「あの時先輩…」とか吹雪の事話出したじゃないですか
それでその後の感じで書いたんですけど……
当時は小説書きたいとか考えてなくて、突発捏造マンガ描く気で会話だけ書いたのよね……
いつか絵で描こうかな…
でもマンガ風はコマ割りが苦手なんですよね…OTZ


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