Saisons | ナノ

1111

11月11日が世間でポッキーの日って言われているのは知っている。

だからポッキーを持ってくる、食べるっていうのはなんとなく定番なんじゃないかな?
でも、今のこの状況だけは説明して欲しい。

冬「ねぇ?なんで俺夏音に取り押さえられてるの?」

そう。教室に入ってきた瞬間そこ動かないでって秋羅に言われたから止まったら夏音に取り押さえられた。

秋「ん?なんとなくポッキーゲームしたいなって言ってたところに冬麻が来たから?」

冬「だからって普通男同士でやらないでしょ!」

秋「大丈夫だって!ギリギリで折るから!」

秋羅はそう言うと、俺の口にポッキーのチョコがついてる方を突っこんだ。

秋「じゃあ動かないでね!折れちゃうともったいないから!」

いっそのこと折ってしまいたい。



ポリポリポリ……



ちかっ……
どのタイミングで折るつもりなんだ。

あと少しで付きそうなんだけど。

冬「…………んっ!?」

突然唇に柔らかい感触……
………………え!?

冬「ああああ秋羅!ご、ごめん!大丈夫!?」

秋「ん?大丈夫だよ?それよりごめんて?」

冬「その……キス……」



prev / next

第3回BLove小説・漫画コンテスト結果発表!
テーマ「人外ファンタジー」
- ナノ -