Saisons | ナノ

不思議のこと(1)

休み時間。
いつも通り、窓際の席にいる夏音の周りで騒いでいた。

そしたらパリーンって窓ガラスが割れる音がして、気がついたら夏音は頭から血を流していて、近くには野球ボールが転がっていた。

冬「おい!夏音!?」

俺が取り乱して夏音を叫んでいると、秋羅が軽く俺の頭を叩く。

秋「落ちつけ。とりあえず夏音を保健室につれていこう?」

冬「う、うん」



さすがに血をポタポタの落として歩くのはダメだと思って、俺のTシャツを裂いて夏音の頭にまいて保健室に向かう。

行く途中秋羅が何か考えていたような気がしたけど、それは気づかないふりをする。

春「あ、開けれないでしょ?開けるよ」

失礼しまーす。って言って春陽が保健室のとを開けてくれた。

ここまで来る途中、夏音は目を覚ますことはなかったし、俺のTシャツは赤く染まっていた。

「これだと僕はどうすることもできないから、救急車呼ぶね。君たちは彼の持ち物持ってきてくれる?」

春「だったら俺が持ってくるよ。冬麻は夏音の側にいたいだろうし」

秋「それじゃあ、俺は冬麻と夏音の側にいていい?たぶん冬麻パニクるからさ」

春「ん、よろしく!」

春陽と秋羅が何か話してる内容は俺は聞いていなくて、気づけば春陽が夏音の荷物を取りに戻っていた。



秋「ごめん。冬麻」

後ろで秋羅が謝る声が聞こえたと思ったら、急に意識が薄くなった。

薄い意識の中、聞こえたのは何かの呪文のような、ゲームで言う詠唱のようなものが聞こえた。






prev / next

「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -