てんもんぶ | ナノ


天文部に新しい部員のナシラが加わり、ここの合宿がまた明るくなった。
もともと暗い訳じゃないけど、ナシラを中心に笑顔が増えた。
だけどナシラを構っている二人はそれどころではないことを知っていた。
「ナシラと遊んでんのもいいけどお前ら課題終わらせとけよ?今日中に」
二人、琴葉と海仁はまだ課題を終わらせていなかった。
「直人言うの急すぎ!明日までじゃダメなのかよ!」
「明日は何するんだっけ……?部長」
俺が海仁に課題を今日中に終わらせろと言ったのは、明日は夜にちゃんと天体観測をしようと思っているからだ。
というか海仁がそういったのを思い出させようとした。
だからわざと海仁を部長といったが、
「明日……んー?」
思い出さないみたいだ。
「ったく。何であんたが部長なのよ。直人の方がそれっぽいじゃない」
何で瑠李は海仁には毒舌なんだろう。
確かに海仁は部長に向いてないと思うけど、俺がやりたくないから押しつけた。
「う…ごめん…」
「まぁ、それはいつものことだからいい。だけど明日は天体観測するから課題終わらせろよ?」
「忘れてた…」
そんな事だろうと思っていた。これは手伝わないと間に合わないな。
ほかのメンバーは終わってるし、声掛けて手伝ってもらうか。


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