てんもんぶ | ナノ


昨日は夜中まで花火をして、今日みんなが起きたのは昼くらい。
といっても、俺と海仁は朝早めに起きて朝兼昼飯を作っていた。

「でさー、昨日の蒼依ちゃん可愛かったよなぁ」
「あ?あぁ、たしかに。寝顔以外なんてめったに見れねぇもんな」
「あぁ!もう一回あの笑顔見てぇ」
こいつがこんなこと言うなん珍しいな。
学校じゃあ何故かモテる奴なのに絶対に一人を特別扱いしねぇのに。

「…痛っ!」
何か考えながら飯の準備をしていたのか、海仁は指を切った。
「お前なぁ、器用じゃねぇんだから1つに集中しろよ」
俺が絆創膏を渡しながら言う。
「だって、マジで可愛かったんだもん!蒼依ちゃんを笑顔にするためならなんだってする!」
いや、急に宣言されても困るから。
お前の勝手だろ。
「はいはい。傷浅いみたいだし、飯作るのに集中しような。みんな起きるから」
俺が少し冷めて言うと海仁は少し拗ねたように口を尖らせながら飯の準備をする。


prev / next

「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -