てんもんぶ | ナノ


「よっしゃー!山だー!」

「川だー!」

『合宿だ…』

おい、おまえら仮にも天文部の部長と副部長だろ。



山について早々騒ぎまくる海仁と琴葉。
今は夏休みの合宿で山にいる。
山と言っても、テントをはっての合宿ではなく、海仁の家が持っている別荘で合宿するから快適なものだ。
で、俺ら天文部は夜まで退屈するからと、川で遊ぶことになったらしい。

「よっし!晩飯釣ろうぜっ!」
『……え?』
みんな唖然とする。
計画を立てたのはほとんど海仁のはずだ。
それでみんな持ってくるようになって、合宿中(2週間くらい)の分の食料を準備しているはずだった。
「海仁、お前…『忘れた?』」
俺と一緒に言ったのは蒼依だった。
「しかたないね。みんなで釣りするのも楽しいと思うし、やろうよ」
ホント、時雨はポジティブだよな。
「だ、だよな!俺もそう思ったんだよ」
つか、この場所って海仁ん家の別荘だよな?中に置いてねぇのかよ?
って
聞こうとしたけど、俺はやめた。
「私はやらないから」

prev / next

「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -