てんもんぶ | ナノ


夏。
俺らが一番好きで嫌いな季節が今年もやってきた。
矛盾してる?
だって夏は夏休みがあって楽しいけど、宿題がある。
だからこれであっているんだ。



で、今日は終業式。
の今は、放課後で夏休みの計画をたてている。
「今年はどこ行くかな〜」
部室に来て早々俺のとなりで計画をたてるのは野沢海仁。
「山いきたい!山!」
で、こいつが稲野琴葉。
「山かぁ、いいね。去年は海だったし」
そして琴葉の弟の稲野時雨。
この2人は俺の幼馴染み。
一応一卵性の双子だけど、男女の違いで見た目は似ていない。
「そんなのどっちでも一緒でしょ?」
このちょっときついのが倉嘉乃瑠李。
「どっちに行っても、最後は星見るもんねぇ〜…zzz」
言っておくが寝言だ。
城野蒼依はだいたい寝てるが返事はする。
「で、直人はどっちだ?」
で俺が緋城直人。
「俺も山だな」
「じゃ、今年は山に決定だね!」
なぜ毎年山や海に行くのか。
それは俺ら6人は全員、天文部で、夏はほとんどどこかで合宿をする。
だから、まぁ…。
最終日には慌てるやつもでることになる。

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