てんもんぶ | ナノ


それから海仁に公式を教えていると、コツをつかんだみたいで、俺たちはただ見ていた。
いつの間にか読書感想文が終わっていた琴葉は時雨と瑠李と一緒にナシラと遊んでいる。
それを海仁がうらわましそうにチラチラ見るから、集中力が切れてると思って今日は終りにしようと思う。
あと7問くらいだ、自分でできるだろう。
「おわるか?」
「んー。もう少しだからやる」
「そーか」
なんだかんだで、本当に頭いいんだな。
解くのが早かったからすぐに終わると思って、俺は少し琴葉たちのところに行ってナシラを抱き上げる。



課題が終わるのを見計らって、海仁が集中しているものが終わった時に見せる癖、眼鏡を外したところで、海仁の頭にナシラをのせた。
「んお?」
「お疲れさん」
「おぅ。やっぱナシラかわいいなぁ〜」
明日の天体観測のために今日1日中課題をやった。
頑張った海仁のご褒美はナシラ。



気がすむまで愛でたら、ソファで夢を見る。

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