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そして、蒼依の家で飼ってもらうことになった猫だけど、まだ名前を決めていなかった。
「あ、名前どうすんだ?」
これに気づいたのは俺だけでなく、海仁もだったみたいだ。
「そう言えば…どうするの?お姉ちゃん」
「どーしよう!考えてない!」
忘れていた。
琴葉ネーミーングセンスねぇんだ…
拾ったのは琴葉だから、名前はつけさせたいけど猫がかわいそうだ。
「ナシラ、やぎ座のу星の。どうだ?」
できるだけ琴葉に関係のある星から名前をとってみた。
それには『信頼される友情』って意味があるの聞いたことがある。
「僕たちの星だぁ」
自分達の星と言うことに時雨は喜ぶ。
「そうだね。それにしようか」
星の意味は恥ずかしいから言わないでおく。
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