てんもんぶ | ナノ



1人になった俺は、蒼依のところに数学を教えてもらうついでに、少し話をしたかった。
他の教科は合宿に来る前や、ここに来てから少しずつやって終わらせて、残りは数学だけだけど、
どうしても分からないところがあって、教えてもらうことにした。
最初は海仁に教えてもらおうとしていたけど。
「ここ分からねぇんだけど、教えてくんね?」
『いいよ。どこ?』
「ここ」
一門だけ解けなかったところを指すと蒼依は教科書を出して開いたらページを俺に見せて、紙に
『この公式に代入するの』
と教えてもらった。
言われた通りに解きながら、蒼依に海仁の事を聞いてみた。
「単刀直入に聞いていいか?海仁のこと、どう思ってる?」
問題から目を話して蒼依の表情を見てみると、少し驚いていた。
それからちょっと躊躇いがちに字を書く。
『すきだよ。友達としてじゃなく、部長としてでもない。』


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