てんもんぶ | ナノ


それを俺にどーしろってんだ。
ホント、なんでこいつはテンパると、こうなるんだか。
「はぁ……。近くに病院あるか?」
海仁は縦に頷く。
「あるけど、遠い。どうする?」
「車……は出せないな。とりあえず、皆起こして話すか」
起こしに行こうと立ち上がり、ドアを開けたらもう全員が起きていた。
「よし。話聞いてたな」
「えぇ」
聞いてはいけない話だと思ったのか、皆が黙ってるなか、瑠李がこたえる。
「蒼依の声でしょ?たぶん1日声出さないと明日には治ると思うから、今日は筆談でいいんじゃない?」
ちょっと投げやりじゃないかと思ったが、蒼依のことを知っているみたいだ。
「それでもいいか?」
蒼依は何も気にしていないようで、すぐにうなずいた。



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