てんもんぶ | ナノ


=瑠李の部屋=

「お前らぁ、ちょっと騒ぎすぎだぞ…って、何やってんだ?」
時雨と瑠李はてっきり宿題でもやってるんだと思っていた俺は正直、驚いた。
「「ん?」」
時雨と瑠李の2人はキョトンとした顔で俺を見る。
「私たちそんなに騒いでないけど?」
瑠李がちょっと不機嫌そうに言う。
確かに宿題をやらないでトランプやってたとしても、1階まで響くほどじゃないよな。
じゃあ一体あの騒がしい声はなんなのか。
考えていると、時雨が一緒にやらないかと誘われたから、1回だけ付き合うことにした。



「よし、あがりっ!」
俺も加わり3人でババ抜きをした。
「早いわね」
「直人は小さいときからババ抜きとか神経衰弱とか得意だったよね」
「あ、まぁな」
得意って言うよりは、ただ運がいいだけだし、神経衰弱だって場所を覚えたら簡単に取れる。
「じゃあ、ポーカーとかは?」
「苦手」
そう瑠李に答えて、何となく携帯を見てみると、琴葉からメールがきていた。
「ちょっと琴葉のとこ行ってくるわ」



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