2
──ガチャ──
突然リビングのドアが開いた。
昼だし誰が起きてきてもおかしくねぇのか。
「ふわぁ…っん。おはよ」
見てみるとそこにはいつも起きるのが一番遅い蒼依がいた。
「蒼依ちゃん!?あ、ご飯ちょっと待って!みんな起きてくるまでにはできるから」
蒼依はまだ眠いのか、ただうなずいてソファに横になってまた寝た。
それも幸せそうな顔で。
ふと横の海仁を見てみると、こっちも幸せそうだ。
俺は邪魔かな。
「みんな起こしてくるから海仁は飯の準備してろよ」
「?あぁ、分かった」
そして俺はみんなを起こすためにリビングを出た。
prev / next