Diary
**
「そういや小さい時ってこどもの日に菓子貰ってたよな〜」5月5日の昼休み。
3年B組の仁王とブン太のところに、幸村がきて一緒に弁当を食べていた。
「ブン太、ずいぶん急じゃのぅ」
「今日こどもの日だなって思って」
「今の丸井に菓子あげるとブタになるからあげないよ(^^)」
「じゃな。これから試合も多くなるし」
「うぅ…けちぃ」
ブン太は少し涙目になりながら2人を睨む。
「俺らが引退したらその分お菓子あげるからね」
「やった!幸村くんだいすき!」
「じ、じゃあ…俺も!!」
急に仁王もらしくなく身を乗り出してブン太に約束を持ちかける。
どうやら、ブン太に「大好き」と言って欲しいらしい。
「仁王は本物くれねぇからいいや」
「うぅ…(泣)」
あっさり拒否された仁王は椅子に足をのせて、小さくなった。
「その代わり、お前が俺の側にいてくれよぃ」
「え、えぇの?」
「当たり前だろぃ!」
[ back to top ]