「全身チョコレートでコーティングして、わたしをた・べ・てってどう思います?」
「くそきめえ」
「やだ、美味しそうとか残さず食べちゃうぞうくらい言ってくださいよ」
「削ぐぞ」
「じゃあリボン付でどうだ!?」
「どうだも何もねえ、鏡を見て出直してこい」
「リヴァイ上官、鏡の中に美女しか見えないであります!」
「アルコールで眼球洗え」
「やですよ痛そう」
何かを変えるには痛みが伴うもんなんだよ。
「だいたいチョコレートなんか全身につけたら掃除が大変だろうが」
「全部綺麗に舐・め・て……? うそうそうそうそですはたきを構えないで!」
「……いいか、そもそもそんな下らないもんに現抜かす暇があったら仕事しろ」
「リヴァイさんがいつも仕事で忙しそうだから癒してあげようかなって思ってハンジさんに相談したらそれが一番良いって教えてくれたんですけどおかしいな喜ばないぞ」
「なまえよ、あいつの言うことをいちいち真に受けるな」
「でもリヴァイさんは潔癖だから……他の人なら喜ぶかも! エルヴィンさんで試してきます!」
「俺がそれをさせると思ったか、おい」
「いたいいたい頭に指めり込んでます、リヴァイさん!」
「チッ」
「舌打ちかよ、態度わりいな、ぺっ」
「お前のほうが態度悪いだろうが」
「冗談ですよ〜、リヴァイさん!」
てへぺろ。
何がてへぺろだよ、こいついっぺん精神科にぶちこんだほうが良いんじゃないのか。
「も〜、せっかくコーティング用チョコレート大量に注文したのにどうしよう」
「知らねえよ……、どうでも良いが本当にやるなよ」
「それは押すなよ押すなよっていう芸人さんのあれですか」
「チョコレートで部屋汚したらお前一週間食事紅茶のみにするからな」
「死刑宣告! 俺の愛はお前を殺せるぜってやつですか!」
「分かった、本当に削がせろ」
「ぎゃー!」
「普通にできないのか、お前は」
「きゃ、きゃーとか!?」
「悲鳴の話じゃねえ」
「え?」
「は?」
「うーんと、バレンタイン?」
「……普通のならもらってやっても良い」
「……リヴァイさんも中々普通に言えないですよね」
「うるせえ」
とにかくエルヴィンのところには行くなよ
絶対許さねえ
(トマトがゲロ吐いた/背骨様)
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