知っていたんだ、お前が人ではないということを。それを言ったらどんな反応をするのか知りたかったが、それと同時にお前が消えてしまうのではないかという恐怖に襲われた。
究極に為るために集められた俺達だが、究極になりたいと言っていた俺だが、では究極になってしまったらどうするんだ。次は何に為らなければならないんだ、いや何なれるのだろうか。そして、それが終わったらシュウ、お前はどうするんだ。

「白竜、顔が怖いよ」

そう言って、シュウは白竜の顔を見ながら苦笑した。その笑みはどこか儚げで、気を抜けば風となって風に攫われて消えてしまうのじゃないかと、白竜はぞっとした。幽霊であるお前は、消えるときは何も残してくれはしないだろう。だからその笑みでさえも忘れたくはなかった

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