アスタリスクループ
巷で噂の黒い声
机の上はそんなことばかり
聞くとこなんとも滑稽で
「アナタに人生あげましょう」
彼はこう問いかけた
「なぜそんなに嗤うのか」
彼女はこう嗤った
「なぜそんなに嘆くのか」
望んだのはこれじゃない
真っ黒な毒が蔓延って
蝕まれた臓が転がる
「吐き気がする」
無理もないね
ブランコの上の継ぎ接ぎ人形が
ぶらぶら揺れるのがさ
なんとも言えないもので
賽は投げられた!なんて
都合が良すぎる話
ああ 笑っちゃうな
彼はそう呟いて
一人扉に手をかけた
なんて素敵なのでしょう
願いは決して叶わない世界
虚空を掴んだようなそれは
幼いだけのブランダー
なんて楽しいのでしょう
全部夢だったら良かったのに
泣いたら泣いたでそれにておしまい
回れ右して「はじめから」
「アングウィッシュ」
君はそう歌うけれども
それで答えが見つかるなら
最初から苦労はしないさ
迷宮路は要らないのだけど
どうすれば此処から出られる?
「知らない知らない」って
アホらしい愚問だった
何処へ行こう?
《「幸せ」が何か知りたいんだろ?》
なんておかしいのでしょう
望んで生まれた命など無い
此処は処刑台の真上でさ
心がギラリ揺れてるのさ
なんて苦しいのでしょう
赤色に塗れた絵日記でさえ
全て本心だってそんなこと、
…わかってたけどさ
毒の味占めた少年少女
夕焼けが啼いている
罰ゲームの始まりだ
三度目の避難警報
高らかに
《アスタリスクループの先へ》
《誰かが行くまで》
《この世界は終わらない》
《また始まる夢物語》
××××××××××××××××
ようやく本題突入ということで、ちょっとしたヒントの詞になります。
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